Table 2012.09 
食器棚(下段)          SubTable    
食器棚(下段)
食器棚(上部)2011、6)の写真
2011年6月に下の娘に食器棚を作ってやった。当初、食器棚の上下を作ってやろうと思っていたが、写真に映っているように、「下段は手持ちの棚をそのまま使うから要らない」とのたまうので、上段だけ作った。
ところが、今になって『下の棚が弱弱しい。地震の際に危ないので、頑丈な下段を作ってほしい』とおっしゃいます。現在あるものの入替え品なので、気にいらず、そのままにしておいた。というのは表向きで、実は、頑丈なテーブルの構造のアイデアがまるっきり湧かなかったというのが本音である。
そうこうするうちに、家内の実家に行った時、またまた家内から注文が飛んできた。『台所で料理をするときに、お皿に盛りつける場所がない。常時は壁際の棚としておいて、必要なときに引き出してサブテーブルとして使えるようなものを作れ』とのことである。
テーブルというのは、かなり頑丈でなければ危険であし、見かけはスマートでなければならない。なかなか難しいテーマである。そうこうしているうちに、それらしいアイデアが固まってきた。早速、「もでりん」で3D設計をして眺めてみると、そこそこのものになっている。この構造は、先の食器棚下も一緒である。
一気に両方を作ってしまうことにした。

これがテーブルの脚です。
2×4材の両コバ面を切り割って、幅80mm
とし、裾周りは、1×4材を同じく幅80mmに割揃えて、大入れ組とすることにした。

大入れの溝加工がポイントである。


大入れの溝加工の様子です。
ともかく、”ゆっくりと焦らないことが肝要”


と言い聞かせながらやっと完了です。
ここまでくれば、出来たも同じです!!!


完成品は、納入現地での組み立てとせざるを得ない。
よって、締結は ビス締めとすることにした。
仮組みでの確認等で、ビスは締めたり、外したりすることが必要です。
この場合、ビス穴位置は各部材が同じ位置にあることが必要。 only one の DIYの泣き所でしょう。

ともあれ、木片で 治具をつくり、穴をあけていきました。、


仮組をしたところです。


結構頑丈です。


大入れ部分の拡大です。

ピッタリと嵌まり込んでいます。

”どんなもんだ” と 一人でご満悦です。

なにしろ、うちの女どもは、こんなところは見もしませんから!!!



2台分を仮組みしました。




まずは、娘の”食器棚(下段)です。

仕上げは、やはり柿渋です。

上柿渋原液を3倍に薄めたのですが、これが濃すぎたようです。

”濃すぎるね!”とのクレームです。


棚は、すべてスライドレールをプレゼントしました。
一番下の棚には、酒ビンや醤油ビンなど重いものが載るであろうから、床に接するコマを入れて、転倒を防いであります。
安全面もバッチシです。
使い勝手も抜群です。


台所に収まったところです。

すこし、濃い?ですね。


どうやら、最上段は、孫のお菓子棚となっていたようで、棚がスライドして出てくるので、色々あるお菓子を見ながら、選ぶことができます。

孫だけが”ジッチャン、ありがとう”と言ってくれました。
SubTable


次は サブテーブルです。


テーブル板、支持版などを追加して、材料加工が完了したところです。



小さい子供が多いので、テーブル板の角はきちんとコーナRを取り、面取りもしっかりと仕上げました。

テーブル板は、30mm厚のパイン集成材をはりこみました。
なかなか立派なものです。


仮り組みをしたところです。


常時は、このように壁際において、棚とします。


テーブルとして使うときには、このように回転させます。



テーブル板を跳ね上げて、支持板を回転させて、支えます。これで5本足のテーブルとなります。


なかなかカッコいいでしょう!

家内も何も言いません!!!


料理を並べるテーブルなので、仕上げは「オスモカラー(オーク)の一回塗りです。

テーブル面の撥水性を上げるために、その上からオスモカラーノーマルクリアーを塗りました。ワックス分が多いので、すべすべの厚みのある透明層が出来ます。






 完成です!!!

良くできました。